市民ケーンが面白くない

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中盤にいわゆるネタバレがあるので注意!

俗に映画史上最高の作品と言えばオーソン・ウェルズ制作・脚本・監督・主演の「市民ケーン」ということになっている。アメリカで歴代の凄い映画何かというランキングを作れば必ず上位にランクインする作品だ。

アメリカのシュチュエーションコメディとして名高い「フルハウス」でもジョーイ・グラッドストーンが「史上最高の映画と言えばまあ、市民ケーンだね。くれぐれもオーソン・ウェルズのことを太ったおじさんというなよ」と主人公?のジェシーにレクチャーするシーンがある。

ずっと学生のころから気になっていた。
だけど、映画好きの先輩が今見ると大したことがないといっていたし、白黒で名前は有名だがオーソン・ウェルズという私には馴染みがない俳優が主演、そして作られた時代が1941年、日本が真珠湾攻撃をする数か月前という多くの理由が私を視聴から遠ざけた。

ついに先週思い立って、市民ケーンを観ることにした。
面白かったらさすが史上最高の作品だと人に語れるし、つまらなくても話のネタになるし、mixiの日記のネタになると思った。不純だけど、面白いかつまらないか別としてネタになるというのが動機だ。

★で囲んだ部分はネタバレ

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新聞王として名高いケーンがザナドゥという現代の桃源郷で「バラのつぼみ」という謎の言葉を残して死ぬ。彼の生涯をまとめたニュース映画の製作が進行していたが経営者ロールストンはばらのつぼみという言葉の謎を調べるよう指示。ばらのつぼみは何かとかつての妻や側近に聞きまくる。

ラストシーンでケーンの遺品を片付けるシーンがあって、無造作に少年時代ケーンが遊んだばらの絵がついたそりが暖炉に投入される。でも、片付けた人たちはそのばらのつぼみのソリに気付かない。少年時代の思い出ばらのつぼみの意味がわかるのは映画を見ている人たちだけということになる。

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結論から言うと何が歴代ナンバーワン作品なのかわからないくらいつまらない作品。撮影技法が斬新だったとか映画に詳しい人は持ち上げているが、純粋に映画を楽しみというスタンスの人にはまず楽しめない作品。

私も2回、途中で寝てしまい、仕切りなおして休憩しながら、アイスを食べながら眠気を飛ばしてやっとこさ観終わった感じだ。

俗につまらない日本映画の象徴として稲村ジェーンをあげる人が多いが、まだ稲村ジェーンの方が我慢できると思った。

アメリカ、ならずとも世界中で史上最高と言われる作品につまらないとおまえの独断を書くな言いたい読者の方もたくさんいると思うが、本当につまらなかったから仕方がない。

PRIDEとかK-1みたいな激しい格闘技を見慣れた人が力道山時代のボディスラムやチョップでのびてスリーカウント入って試合が終わるプロレスを見て面白いかといっているのと同じ。
空飛ぶ車「デロリアン」でタイムトラベルするバック・トゥ・ザ・フューチャーの方がどう考えても史上最高と私自身は思う。

百聞は一見に如かず。
tsutayaにでも行って借りてみたらいい。

次に私がモノクロ作品を見るとしたらチャップリンの独裁者あたりか。
高校の授業で少しだけ観て面白いと思ったけど、ずっと続きを見ないでいるから…。

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